身近な酸化還元反応についてまとめました!
酸化還元反応とは
酸化還元反応という考え方は、元々は化学反応における
酸素の奪い合いについての考え方です。
現代では、イオンの価数の変化も含めて以下のように定義されます。
- 酸化
- 酸素(O)と結びつく
- 水素(H)と離れる
- 電子(e–)と離れる
- 還元
- 酸素(O)と離れる
- 水素(H)と結びつく
- 電子(e–)と結びつく
定義はそれぞれ対になっているので、酸化と還元は必ずセットで起こります。
例えばメタンガス(CH4)を燃やす場合、
- 炭素(C)は水素(H)と離れて酸素(O)と結びつく = 炭素(C)は酸化される
- 酸素(O)は水素(H)と結びつく = 酸素Oは還元される
ということになります。
身近な例
- 鉄や銅が錆びる
- 金属が酸素(O)と結びつく(酸化)
- レジストラーズインクが青色から茶色へ変色する
- 2価の鉄イオン(Fe2+)が電子(e–)と離れて3価の鉄イオン(Fe3+)になる(酸化)
- リンゴの断面が、黄色から茶色へ変色する
- ポリフェノールの酸化
- 酸化防止剤(ビタミンC)を添加する
- ビタミンCが食品の代わりに酸化して守ってくれる
小学生向け実験
小学生レベルのオススメ実験として、ビタミンCとイソジンの混合を紹介します。
ビタミンCは天然物ですが、強い還元能力を持っています。
またイソジン(ポビドンヨード)は、ヨウ素の強力な酸化力を利用した消毒液です。
家庭でのうがいにはもちろん、医療現場での消毒・手洗いにも使われているほどです。
イソジンは濃い茶色をしていますが、これはヨードの色に由来します。
そこでイソジンにビタミンCを混合すると、ヨードがヨウ化物イオンに還元されるため
濃い茶色を失って、黄色~無色に変化します。
実際にイソジンにビタミンCをぶちこんでみたのがこちら。
黄色になっちゃいましたね。
こうなるとイソジンは酸化力を失っているので、消毒効果がないわけです。
どちらも薬局で買えるうえそれなりに日持ちしますし、
毒物も使わないため安全保護具もいらないのでオススメです!
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