雑な結論
民間生命保険は最小限!
死亡保障以外は貯金と公的保険でやるのがいい。
読んだ本
民間生命保険会社
生命保険会社の仕事は、ざっくり分けて4つあります。
- 加入者個人のリスクを見定めて保険料を設定し、集金する
- 個人のリスクは、年齢・健康状態・職業・モラルから見定めます。
- 年齢リスクは『標準生命表』に数値で定められています。
- モラルのリスクとは、極端な話、保険金詐欺をやりそうか?といったことです。
- つまり、若くて健康で真っ当に生きている人は保険料が安くなります。
- 保険料を貸付・運用して増やす
- ファイナンスの世界に、『現在価値と将来価値』という考え方があります。
例えば銀行に預けるだけで年利5%の時代であれば、
現在の100万円は1年後の105万円と同じ価値になるということです。
したがって保険料を預かったままでは生保会社は損してしまうので、投資します。
- 企業への貸付20%、公債40%、国内外の株25%といった割合のようです。
- ファイナンスの世界に、『現在価値と将来価値』という考え方があります。
- 保険金などとして個人へ還元
- 生保会社から個人へ還元されるお金は色々あります。
- 死亡保障…個人が死亡した際に遺族へ渡されるお金
- 医療保障…個人が治療する際に個人へ渡されるお金
- 年金 …個人の老後に月払いされるお金
- 貯蓄 …保険が満期になった際に個人へ渡されるお金
- 配当 …生保会社の運用に応じて個人へ渡されるお金
- しかし、これらは全て保険料が元になっているお金なので、
還元されるお金の種類が多い・額が大きいほど、保険料は高くなります。
- 生保会社から個人へ還元されるお金は色々あります。
- 実働部隊に給料を払う
- 皆さんも生保レディからウザい勧誘をされたことがあるんじゃないでしょうか。
生保レディはそもそも、1960年代以降に核家族化が進んだ時期に、
大黒柱である夫の死亡に備えたいという主婦のニーズをつかむには最高のシステムでした。
- しかしこういった実働部隊が多ければ多いほど、それに応じた給与を
払わなければならないため、保険料は高くなります。
- 皆さんも生保レディからウザい勧誘をされたことがあるんじゃないでしょうか。
つまり保険料を下げるためには、最小限の還元内容(例えば死亡保障のみで、貯蓄機能なし)
の保険を実働部隊の少ない会社(ネット保険)に頼むのが良いです。
公的制度からもらえる給付金類
保険は死亡保障のみだとしたら、ケガ・入院・大病したときは?と思われる
かもしれませんが、それはある程度公的制度の給付金類でカバーできます。
また企業にお勤めの方は、『見舞金』の支給が社則で定まっていることが
あるので、それも要確認です。
高額療養費制度
健康保険が適用される治療で1カ月の自己負担が一定額を超えた場合、超えた分は払い戻される。
例えば月収27万円未満の人であれば、どれだけ治療をしても自己負担額は6万円を超えない。
休業補償給付
労災で休業し給料が出ない場合、給料の80%が給付される。
傷病手当金
労災以外の病気やケガで休職中、給料の2/3が給付される。
障害年金
病気やケガで障害認定を受けるともらえるお金。
1級(介助が必須な状態)では約100万円/年、
2級(労働ができない状態)では約80万円/年がもらえる。
まとめ
生保レディはプロなので話術に騙されがちですが、自分にどんな備えが必要か良く考えましょう!
・死亡時遺族に残すお金…遺産と見舞金でどうしても足りなければ死亡保障(生命保険)
・病気時治療に使うお金…貯金と給付金でどうしても足りなければ医療保障(生命保険)
・貯金・投資で増やすお金…株式や投資信託など生命保険以外でやった方が手数料がかからずお得。
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